冬至のかぼちゃ料理やゆず風呂の由来は何
台風19号が過ぎてからひときわ寒くなりました。いよいよ本格的な冬へと季節の移り変わるときですね。
今回は当時のかぼちゃ料理やゆず風呂の由来について考えていきたいと思います。
2014年の冬至はいつ?冬至ってなに??
2014年の冬至は12月22日です。
冬至とは一年のうちで最も昼の時間が短く夜の時間が長い日のこと。季節の節目とされる二十四節気のうちの最後の一つとなり、昔はこの日が一年の始まりとされていたそうです。
冬至の日には日本だけでなく世界中のあらゆるところでお祝いがあります。「太陽の力が最も弱い日」が過ぎ去ったことをお祝いするのが冬至の日です。
なぜ冬至の日にはかぼちゃ料理を食べるの?
冬至の日にかぼちゃを食べると「中風(脳卒中)や風邪にならなくなる」とか「金運が上がる」といったご利益があると言われています。ではなぜこのような言い伝えができたのでしょうか?
かぼちゃを食べるという風習は江戸時代から始まったといわれています。今のようにハウス栽培もない時代、冬の作物が取れない時期に保存の効くかぼちゃは大事な食べ物でした。
かぼちゃはビタミンやカロチンなどの栄養素が多く含まれ、脳卒中の原因である動脈硬化や風邪予防に効果的な食べ物です。また、黄色は「邪気を払う色」とされカボチャの色が縁起が良いものとされています。
このように「貴重なかぼちゃをおめでたい冬至の日に食べて栄養をつける」といった先人の知恵が現代の冬至の風習に繋がっているのです。
冬至の日にゆず風呂に入るのはなぜ?
冬至の日にゆず湯に入ると「風邪をひかない」というご利益があると言われています。この理由はなんでしょうか?
ゆず湯の風習も江戸時代から続いているといいます。「「冬至(とうじ)の日に湯治(とうじ)をする」「健康で体に融通(ゆうずう)が効く」といった語呂合わせが起源だという説や、「寿命が長く病気に強いゆずの木にならって無病息災を祈っている」
という説があるようです。
実際にゆず湯は血行促進効果があり、冷え症や神経痛、腰痛に効果があります。また皮に含まれているクエン酸やビタミンCはひび・あかぎれの改善に効能があるそうです。
2014年は、19年に一度の「朔旦冬至」
昔の人々は月の満ち欠けも重要視していました。月の満ち欠けでその日が何日であるかを計算していたからです。特に新月の日は「これから月が復活していく日」というおめでたい日だと考えられていたようです。
同じように、冬至も「これから太陽の復活していく日」であると考えられていました。
「これから月が復活していく日」と「これから太陽が復活していく日」が同じ日となるのが『朔旦冬至』といい、19年に一度しかない大変おめでたい日とされています。今年2014年はちょうどその年にあたるのです。
だからといって何か特別なイベントがあるわけではありませんが、今年の冬至は19年に一度の特別おめでたい日だということです。せっかくですからかぼちゃ料理やゆず風呂も挑戦してみてくださいね。