エボラウイルスの感染経路!! 接触や空気感染するの?
アフリカでは終息宣言が出され始めたにも関わらず、感染を拡大し続けるエボラウイルス。エボラウイルスは一体どのような経路で感染が拡大しているのでしょうか。
感染の原因や、それに対する対策方法を考えていきたいと思います。
エボラウイルスの自然界での感染経路
エボラウイルスは元々、アフリカにすむオオコウモリの中に住んでいます。そのオオコウモリと他の野生動物(サルやウシの一種)が接触すると、他の動物にエボラウイルスが感染していくといった状況になっているようです。
人間に感染するきっかけとして一番多いのは「コウモリを食べる」というものです。アフリカではエボラウイルスの感染源であるオオコウモリを食べる習慣があり、感染した動物や生肉を触る機会が多くあります。
これがエボラウイルスの広まる最初の原因だと考えられています。
エボラウイルスが人から人へ移る仕組み
エボラウイルスは動物から人へと感染したあと、人から人へ感染していくようになります。患者の血液や分泌物、排泄物、唾液などの飛沫が感染源で、死亡した患者からも感染します。
アフリカでは日本のように火葬の習慣がなく、死亡した患者から感染が広まったことが今回の大流行の原因の一つとなっているようです。医療従事者が防護服を着ているのに感染してしまう原因は今のところ明らかになっていません。
エボラウイルス、空気感染や接触による感染は?
厚生労働省の見解では「空気感染はなく、症状のない患者からの感染はない」とされています。エボラ出血熱は咳やくしゃみを介して感染することはないということでした。
患者の体液(血液、分泌物、排泄物、吐物)に触れた際にウイルスが傷口や粘膜(目、口など)から侵入することで感染が起きます。外出などした際には必ず石鹸で手を洗うようにし、目をこすったり傷口を触ったりすることのないようにしましょう。
エボラウイルスを予防するには
エボラウイルスはインフルエンザなどに比べて感染力は決して高くありません。予防として気を付けるべきことをまとめました。
- 外出の際にはこまめに手を洗う
- 動物の死骸には近づかない
- 流行地域には行かない
- 感染のおそれのある動物の肉は食べない
- 感染のおそれのある人の吐瀉物や体液に触れない
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