七草粥を食べる理由は何? いつ食べるの?
お正月が過ぎたら七草粥の時期ですね。でも、なぜ七草粥を食べる習慣があるのでしょうか?
今回は七草粥を食べる理由や、食べる時期についてまとめました。
七草粥を食べる理由
七草粥は邪気を払い、一年の無病息災を祈って食べるものです。
大昔には野草ではなく7種の穀物を食べて五穀豊穣を祈る農民の行事だったそうですが、平安時代になって七草粥の習慣が朝廷に取り入れられてから7種の野草に変わっていったと考えられています。
そういった儀式的な意味あいだけでなく、薬草を食べることでお正月にごちそうを食べて酷使した胃腸を休める意味があるとも言われています。
七草粥はいつ食べればよい?
七草粥は人日の節句である1月7日の朝に食べるのが普通です。「人日の節句」とは新年の占い初めの日であり、朝廷や幕府に年賀を述べる日でした。その占い初めの風習が七草粥の風習に変化してきたと考えられています。
しかし、地域によってはこの限りでなく色々なパターンがあるようです。たとえば青森県では「けのしる」と呼ばれる七草粥を1月15日~16日に食べたりするそうです。
七草粥に入れる七草ってなに?
「せり、なずな、はこべら、ほとけのざ、すずしろ(大根)、ごぎょう、すずな(かぶ)」の7種が一般的な七草とされています。
地域によって七草の種類や七草粥に入れるものも異なりますので、お住まいの地域の方に聞いてみるのが一番良いでしょう。
七草粥の日、おかずは何にする?
普段あまりお粥って食べませんよね。七草粥の日のおかずに悩む方はたくさんいるようです。
煮物やおひたし、和え物、焼き魚等の和食をおかずにするという方が多いようでした。朝ごはんにするということもあり、梅干しや漬物などの副菜のみで食べる方もいらっしゃるようです。
「七草粥は儀式的なもの」と割り切って、七草粥をメインにせず一口程度で済ませおかずのような扱いにするという考え方もあります。
七草粥の作り方
七草粥だからといって特別な作り方をする必要はありません。普通にお粥を作り、出来上がり直前に細かく刻んだ七草を入れ5分ほど蒸せば完成です。
お粥を作るときには、「しっかり米を洗う」「米:水=1:5で作る」「沸騰後は1時間以上かけてゆっくり炊く」のがポイントです。