大人や子供の嘔吐下痢症の症状は? 潜伏期間はどのくらい?
寒いこの時期、体調を崩してしまう人が多いですね。
体調を崩す原因の一つ 【嘔吐下痢症】というのがあります。
今回は、この病気について見ていきましょう。
嘔吐下痢症についてこちらにも詳しくあるので、併せて読むことをオススメします。
⇒嘔吐下痢症に感染した大人の症状! 対策方法!!
大人も子供も感染する?
嘔吐下痢症は、大人も子供も感染します。
大きく分けると二種類あります。
①細菌性腸炎
細菌が原因となって現れる腸炎です。主に夏場に多いです。
②ウィルス性腸炎
名前の通り、ウィルスによって起こるものです。ノロウィルス、ロタウィルスなどがあります。特に冬場に多い『ウィルス性腸炎』です。
嘔吐下痢症はうつる?
嘔吐下痢症は感染します。どんな原因でうつるのか?どの様にしてうつるのか調べてみました。
細菌性腸炎の場合
感染型と毒素型があります。
【感染型】
サルモネラ菌-飲食物を介して発症。豚肉、鶏肉、生卵など。
病原性大腸菌-O‐157と呼ばれています。生肉、半生の肉(ユッケ等)。血便の下痢症状で、高齢者や幼児は重症化する場合があります。
腸炎ビブリオ― 生牡蠣などの魚介類を食べた後に起こります。
カンピロバクター 半生の肉(特に豚、鶏肉)の食後に多く発症。時には血便が出ます。
【毒素型】
黄色ブドウ球菌-おにぎり、寿司などで感染。調理人の皮膚が化膿してそこからの感染経路が原因。
セレウス菌-室温に置いた食品が原因
ウェルシュ菌―再加熱不十分な食品を介して起こる(シチューや肉など)
ボツリヌス菌-辛子レンコン、熟成した寿司(なれ寿司)などが原因
ウィルス性腸炎の場合
ロタウィルス、ノロウイルス、サポウイルス
二枚貝にあるウィルスによって起こる一次感染と、
感染者の汚物(便、嘔吐)空気感染、汚いタオル、飲料水から来る二次感染があります。
アデノウイルス
プールの水、接触や空気による感染が原因です。
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潜伏期間
細菌性腸炎の場合、菌にもよりますが8時間~48時間、
腸炎ビブリオは10時間~18時間といわれています。
ウィルス性腸炎の場合、
ノロウィルスとロタウィルスの潜伏期間は1日~2日です。
アデノウィルスの潜伏期間は5日~7日程度といわれています。
症状は?
個人差や病原体にもよりますが、下痢や嘔吐、寒気、熱が出ます。
ロタウィルスが原因の場合、便の色が白くなることがあります。
下痢は水様便、血便など。また重症の場合は、脱水症状を引き起こすことがあります。
乳幼児の場合
まず突然の嘔吐から始まります。だいたい2回から15回ほど嘔吐し、その後に下痢になります。
便の色は黄色か白っぽいまたはクリーム色で、臭いは酸っぱい感じです。発熱は38℃位、時には高熱になることもあります。
治療法と予防
早めに病院で受診することをオススメしますが、とにかく水分補給が大切です。
乳幼児の場合、嘔吐が止まるまで何も与えず絶食するのが一番です。与えても吐くからです。嘔吐は必ず止まってきます。
脱水症状などや、下痢がひどい場合は点滴治療などがあります。
水分補給は、一度に大量に摂るのではなく、回数を多めに少しづつ摂ることです。
食事は、消化の良いものを食べるようにしましょう。
薬は、病院で処方された薬を服用してください。主に、抗生剤、整腸剤、下痢止め、吐き気止めが処方されます。
予防は、
- ウィルスを介して起こる場合が多いので、外から帰宅したらまず初めに 手洗い、うがいの徹底。必ず石鹸で手洗いしましょう。
- 食品の加熱は十分にしてください。
- 嘔吐物や便の始末に気を付けましょう。処理する時は、マスク着用と使い捨て手袋を着用しましょう。
- 衣服に付いた汚物や嘔吐物は熱湯に付けてからハイターなどの塩素系漂白剤に付け洗濯するといいです。乾いた便や嘔吐物は、ウィルスが空気感染するので、乾かないうちに処理しましょう。