急性胃腸炎の点滴はどれくらいの時間かかるの? 効果はあるの?
夏は他の季節に比べて高温多湿のため細菌が繁殖しやすい季節です。
夏の娯楽としてキャンプやバーベキューなどのアウトドアでの食事も増えるため
どうしても普段より若干不衛生になります
また、暑さからくる寝不足で胃腸の働きや体の抵抗力が低下します。
そこから注意したいのが夏の食中毒の一つである「急性胃腸炎」です。
急性胃腸炎になると吐き気がひどく、まともに食事を取ることが出来ません。
水分を飲むことすらできず、処方された薬も飲めないことも少なくありません。
そこで、用いられる治療法が「点滴」です。
ここではその点滴の治療にかかる時間や効果を解説したいと思います。
急性胃腸炎ってどんな病気?
急性胃腸炎とはその名の通り急に発症するウイルス性(一部は細菌性)の病気です。
主に病原体に汚染された食物が原因である食中毒の一種として診断されることが多いですね。
症状としては、下痢や嘔吐、発熱で倦怠感を伴うこともあり、とにかく体の中の水分が失われていく脱水症状が最大の特徴です。
脱水症状が進行すると頭痛や意識障害まで出てしまうので早急な対策が必要です。
急性胃腸炎の主な治療法
急性胃腸炎の主な症状の一つの嘔吐はそれほど長い期間は続きません。
症状がこれだけの場合は経口補水液やスポーツドリンクなどの水分を多く摂ることで改善されます。
しかし、症状がひどい場合は水分も薬も飲めなくなってしまいます。このときに有効なのが点滴です。
胃腸が病気と戦っているときは、胃に食事を入れるのもあまりお勧めではないため。
点滴で、水分と栄養を直接体に摂取するのが大切になります
急性胃腸炎の点滴はどれくらい時間がかかるの?効果は?
急性胃腸炎の点滴は水分と栄養剤・抗生剤の点滴をすることになります。
かかる時間は1~2時間ですが、当然のことですが病院での診察待ちなどにより、全体の時間はもう少しながくなります。
病原体ごとに特別な薬品は必要ないため、点滴により栄養補給と脱水を回避できれば自然と回復する速度は速くなっていきます。胃に負担をかけずに急性胃腸炎から回復させるのに、点滴は非常に有効と言えるでしょう。
費用ですが病院の診察や点滴の費用などを合わせても大体3000円くらいです。
よほど病状が悪くない限り5000円以上になることはないでしょう。
急性胃腸炎はどれくらいの期間で治るの?
急性胃腸炎は症状・回復に個人差があり、体力勝負の病気であるため回復が非常に遅いです。
まず、下痢や嘔吐が止むのに短い人は2日ほどで長い人は1週間ほどかかります。
胃腸の回復はさらに遅く、早くて1~2週間。1カ月以上かかる人もいます。
飲食業で働いている人は体調がよくなっても体の中から菌が無くなるのを病院の検査で確認した後に出勤しましょう。
食べ物はいつから食べられるの?
治療中に点滴ばかりしていると、体が快方に向かっていくうちに食欲も出てきますよね。
でも、無理は禁物です。頭で思うほど胃腸は回復していません。自分勝手に普段の食事を再開すると、あっさり症状が再発することになるでしょう。
まずは重湯など、胃腸を慣らしていく感じで食事を再開しましょう。
その後、野菜スープやポタージュ・ヨーグルトのような液状の食事。それから柔らかいお粥のように段々と固形物に近づけます。
アルコールやカフェイン、油ものは胃腸に多大な刺激を与えるので絶対に避けてください。
どんなに順調に回復しても、2~3週間は胃にやさしい食事を心がけましょう。
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